第104章 居候する

車は静かに走り、ほどなくして白石羽奈の家へ着いた。

だが二人が降りた瞬間、下にはすでに人だかりができていた。家の前では白石羽奈が、制服姿の数人と揉めている。頬を真っ赤にして、悔しさと怒りをにじませた声を張り上げていた。

「私、何もしてないのに! なんで家を封鎖されなきゃいけないの? この家は私が自分で買ったの。誰とも関係ない!」

相手は無表情のまま、事務的に言い返す。

「こちらは上からの指示に従っているだけです。詳しい理由は把握しておりませんので、ご協力ください」

水野佑奈の胸がひやりと冷えた。すぐに足早に駆け寄り、白石羽奈をぐいと背中にかばう。そのまま制服の集団を鋭く見据えた。

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